Author Archives: kyushinkou
西瓜
熱い真夏になるとアイスや冷飲などがないとなかなかこの夏に耐えられない感じがします。この時期に私は皆さんにアイスよりも暑さに対応できる食べもの、西瓜をお勧めします。
今日は夏の「解暑薬」西瓜の話をしてみたいと思います。
西瓜は清暑、解渇の作用かあり、暑い夏に熱中症予防、渇きをとってくれます。ですが西瓜には2点の気をつけるところがあります。
名前通り、西瓜は果物ではなく瓜科でありますから、冷やす作用を持っています。冷蔵庫に入れて冷たくして食べることよりも、冷蔵庫から出して少しおいてから食べると良いでしょう。または、氷の水の中に入れて少したってから食べるのもよいです。このようにして食べる理由は、身体を涼しくはするけど冷やしたくないからです。冷蔵庫から出してすぐ食べると寒性が強くなり、身体を冷やしてしまいます。
もう一つは、西瓜を食べすぎたらでてくる副作用です。のどが渇いてしまう、鼻血が出る、口内炎になるなど、利尿作用が強くなり体内の水分を逆に失うことになり、身体の中から生み出す熱が現れます。ですから食べるときに少し塩をふって食べることをお勧めします。塩は過剰になる利尿作用を抑えてくれます。いくらよいものでも食べすぎないようにすることが大切ですね。
今日はここまでにしたいと思います
また、次回を楽しみにしてください。
禹^^
日付: 2020年8月11日 カテゴリ:医院ブログ, 養生豆知識
夏の【昼寝】
湿気の多い梅雨の時期がそろそろ終わりになってきました。身体は重だるく、気分は晴れないそんな時期ではありますが、皆さんは如何過ごしでしょうか。
今日は夏の昼寝の話をしてみたいと思います。
中国では昼寝を「午覚」といいます。中医学の専門用語では「子午覚」といいます。子とは23:00〜1:00の時間帯を意味します。午とは11:00〜13:00のことを意味します。覚は寝ることを意味し、「子午覚」は夜の23:00〜1:00の間に寝ること、11:00〜13:00の間に寝ることをいいます。
夏は自然に従い「晩睡早起」遅く寝てはやく起きることです。他の季節よりも昼間が長くなっているため、昼頃になるとご飯食べたら、眠たくなります。そのときに10分〜30分寝ることで身体や頭はスッキリして、午後の仕事の効率も非常によくなります。寝すぎは逆にだるくなったり、夜の睡眠に影響与えたりしますから30分以上は寝ないようにすると良いでしょう。横になって眠れなくてもかまいません。「閉目養神」といい、横になって目を閉じているだけでも身体や頭は休めます。
「子午覚」は古くから行ってきた養生方法であります。私も昼寝を10分する様にしてから、その良さを実感して今はどんなことがあっても昼寝は必ずします。皆さんも是非行ってみてください。
暑い夏ですが、身体は使うだけにしないで休む時間、癒す時間も少々与えてください。色んなことがより楽しくでき、長く続けられると思います。
今日はここまでにしたいと思います。
また次回を楽しみにしてください。
禹^^
日付: 2020年7月11日 カテゴリ:医院ブログ, 四季養生
夏の【食事】
夏至に近づいています。1日の昼間が長くなり、爽快な青空が大地をより綺麗に照らしている様に感じますが皆さんはいかがでしょうか。生命の生き生きした様子が街の花草からも感じ取れています。朝早く登山口につくと酸素のキャップセルの中にいる様なあの爽快感!登山に行きたい気持ちをなんとか抑えて、街の散歩を代わりにしています。
今日は夏の食事の話をしてみたいと思います。
夏のイメージは暑いですが、その暑さがまた私達の体には必要なものになります。冬は気温が低いため人の身体はできるだけ中を温めています。中とは内蔵のことをいいます。身体の中が熱くなると胃腸も熱くなり冷えに強くなります。ですから冬には食欲が旺盛になり、アイスや冷えやすい食べ物に対しても消化する能力が高くなっています。適度であれば対応できるように働いています。
夏は冬とは全く違います。気温が高いため身体は中を冷やして表面や手足に循環が多く巡る様に働きます。つまり、胃腸は冷えているわけですから、冷えやすい海鮮物、アイス、冷たい飲みもの、瓜科の食べ物は胃腸をより冷やしてしまい、身体の不調を起こす様になります。身体の中を冷やしてしまうと皮膚の毛穴を通して中の熱を放散する働きが機能できなくなります。これらの冷やす食べ物は胃腸を冷やして毛穴は開かず冬の様に働きます。熱は外に放散できず、体内にこもってより熱くかんじます。そのため、また冷たい物が欲しくなります。暑いでしょうけども、白湯や温かいお茶を飲んでみてください。実感することがあると思います。飲むときは暑くて気持ちよくないですが、飲んだ後のスッキリした感がいいですね。
また、都内に暮している方は職場の空調により身体を冷やして、その冷えが蓄積して関節の痛みやぎっくり腰や寝違い、筋肉痛、五十肩など様々な不調を起こしてしまいます。
身体は夏の太陽の力を身体に蓄えます。夏は適度に外に出て少しの太陽をあびた方がよいです。特に冷えやすい人はこの夏に太陽と仲良くしていく必要があります。冬に冷えやすい身体を助けてくれます。また、たまっている身体の冷えを出すチャンスでもあります。あびるところは背中をおすすめします。背中には身体に与える熱い力の倉庫の様な働きがあります。
簡単にまとめますと、夏は胃腸を冷やしやさしい食べ物はなるべく避けて、太陽を少しあびるようにすることです。
夏に良く食べた方がよい物は生姜です。日本では生姜の文化が根付いています。最近は少し失いづつあります。海に行って海鮮物、ビール、アイスなど口にしやすいでしょうけども、生姜のお茶、生姜の料理も一緒に食べると胃腸を守ってくれますから、おすすめです。
「冬吃萝卜夏吃姜,不用大夫开药方」中国では冬に大根、夏は生姜を良く食べましょう。そうすれば医者いらずといいます。その季節に身体の変化や、生活の変化から及ぼす疾病を予防するため長年対応してきた知恵ですから、皆さんも参考にしてください。
※夏は汗を良くかきますから、塩分の摂取に気をつけてください。日本には味噌汁があるから助かります。スイカを食べる時も塩を少しかけてください。
今日はここまでにしたいと思います。
次回は昼寝の話をしてみたいと思います。
楽しみにしてください。
禹^^
日付: 2020年6月11日 カテゴリ:医院ブログ, 四季養生
春の眠り
今日は春の眠りの話をしてみたいと思います。
「春困秋乏夏打盹、睡不醒的冬三月」、春は常に眠い、秋は疲れて眠い、夏はうとうとする、冬は常に寝ていたい。昔の人は眠りに関して、この様な言葉をいっています。季節によって人の睡眠欲は常にあるとの意味なんでしょう。
春の眠りがあるのは、気温、気圧など季節の変化に身体がついていっていないことであります。詳しくはちゃんと休めていない冬の時期がその原因に大きく関わってきます。
冬は動きを落として、労働を減らし睡眠をより長くとり、穏やかに過ごす季節であります。体力を保存し、内蔵の力を高めて次の春や夏に対応できる準備をします。ですが、逆らっと生活すると、春は常に眠くなります。十分の回復ができていない内蔵の疲れが現れているのです。もちろん、大体の人は春の眠りが少しありますが、程度の問題であり、自分の体調が中々動いてこないなと思ったら、過ぎた冬の時期を考えてみてはいかがでしょうか。
自然の万物は春夏秋冬の気温、気圧などの変化に応じて対応していきます。今の人の環境は季節に逆らったことが多くあり、1年中旬ではない食べ物がどこでも手に入れられます。その環境の中で人は普通に食べたりするから、身体の中は季節に応じて変化して行くことができず混乱するでしょう。田舎に住んでいる人がより健康であるのもこの様な環境の違いが考えられると思います。
春は1年の始まり、1日の朝の様なものです。朝から体調がよくないと良い1日を迎えられないでしょうし、1年の良い計画もたてられなくなるでしょう。
ですから、私たちはこの様なことを知った上で、普段の生活を行うと健康にはより良いのではないかと思います。次の到来する春はそうならない様に冬の季節を気をつけて準備しましょう。より楽な春になります様に!
今日はここまでにしたいと思います。
また、次回を楽しみにしてください。
禹^^
新型コロナウイルスの予防対策
当院では、新型コロナウイルスの予防を以下の様に対策しております。
風邪の様な症状、気管支症状、咳、発熱のある方、出入国歴がある方は施術をお断りさせていただきます。ご協力のほど宜しくお願い致します。
一、体温確認をさせていただきます。
ニ、院内では必ずマスク着用をお願いします。
三、院内に入る前に、必ず手指消毒をお願いしております。
四、院内消毒のため、ジアイーノを用意しております。
五、免疫を上げるお茶を飲んでいただいております。
六、院内を感染から守るため、お灸の煙を焚いております。
七、患者さんと患者さんは接触することがない様に、予約時間の間隔を調整しております。
予防のためにできることは精一杯行っていきます。大変な時期でしょうけども、一緒に頑張って乗り越えていきましょう!
日付: 2020年4月21日 カテゴリ:お知らせ
春【食事】
春の季節に何を食べた方が良いか興味のある方が多くいらっしゃいました。今日は、春の食事に関して書いてみたいと思います。
春季は、春夏秋冬のスタートであります。春と言えばみどり、若さ、新たなイメージがあります。今日もあらゆるところから、万物の新芽が蠢いているでしょう。
私達の身体も春になると新芽のように動いてきます。秋冬に蓄えてきた身体は、良いものを春の力を借りて新たに再生にしていきます。悪いものは、排泄できるように頑張ってくれます。
春暖といいますが、暖かくなることは、春の力、つまり春の気が高まります。その特性としては、硬い土を貫いて飛びでる力、木のように外に、上に伸び伸びして行く力です。この力を精一杯発揮して出てくるものが新芽です。ですから、この季節にはこれらの野菜が良いです。
山菜(タラの芽、ウドの芽、コゴミなど)、大蒜芽(ニンニクのメ)、韮(ニラ)、辣韮(ラッキョウ)、竹筍(タケノコ)、緑豆もやし、黄豆もやし
日本の市場によくおいてあるものですから、召し上がってください!春の気をたっぷり頂けます。
春の気は身体に影響して古いものや濁ったものを体外に出して、新しい組織や細胞を生き生きさせ、再生できるようにしてくれます。冬の季節は蓄えて、鬱滞させて、巡りが悪くなっているから、その状態を動かして起動させて発散できるようにするのが、この春であります。
上にあげた野菜は、よく見ると辛い味をしているものがあります。唐辛子とは違いますが、春は酸味の食べ物を少し抑えて、辛い味の食べ物で動かして発散できるようにすると良いですね。
今日はここまでにしたいと思います。
また、次回を楽しみにしてください。
禹^^
次回は「春はなぜ眠くなるのか」
風邪の皆さんに
いつも、久心康のご利用ありがとうございます。
今の時期は、新型のコロナウイルスの予防対策が重要です。
当院は今の時期の風邪の様な症状がある方には、施術することをお断りさせて頂きます。
大変申し訳ありませんが、ご理解ご了承の程宜しくお願いいたします。
日付: 2020年2月27日 カテゴリ:お知らせ
新型コロナウイルス予防
この1か月、新型コロナウイルスの影響で皆さんの心配と不安は高まっています。今日は東洋医学的に予防できる方法をお伝えしたいと思います。
東洋医学では、昔から伝染病「疫病」に関しての研究がすすんでおります。インフルエンザが毎年型式が変わるのと同じで、「疫病」もその年の気候の特徴によって変わります。これを「五運六気」といいます。
どの型の「疫病」であっても変わりないのは、自己防衛のことです。予防として大切なのは、避けることと自己免疫を高めることです。
人が多い場所はなるべく避けて、手洗い、うがい、マスク着用は基本です。それに加えて、お灸の煙を室内に拡散させることがあります。それから、身体に3カ所程、お灸をすえることです。市販でのせんねん灸も良いです。お灸の煙は室内を殺菌し、温かいお灸は免疫を高めることになります。
東晋の医学家葛洪先生の「肘後備急方」には、「以艾灸病人床四角,各一壮,令不相染」と記載があります。簡単に訳すると、よもぎを部屋に焚いて置くと感染予防になるとのいみです。
唐代の薬王でる孫思邈先生の『備急千金要方』には「凡人吴蜀地游宦,体上常须两三处灸之,勿令疮暂瘥,则瘴疠、温疟毒气不能著人也。」と記載があります。簡潔に訳すると、身体に三カ所のお灸は伝染病の予防になるとの意味です。
中国はこの1か月間の間に病院や医療機関などで、よもぎの煙を室内に出し、感染予防対策をするところが多くあります。
久心康では、毎日次亜塩素酸を使って消毒対策をし、よもぎの煙も必ず朝1度出すようにしてあります。施術者私自身にはお灸をやって予防しております。それから生姜と蜂蜜を混ぜてお茶としてこの時期に良く飲んでおります。生姜は特に病邪が入ってくることに対して効果があります。生姜を常に身に付けている方法は「孫思邈」先生の予防対策であります。よろしかったら皆さんもやってみてください。
後、もう少し意識して対策していれば、この時期も過ぎてしまうと思いますので、一緒にしっかりと予防していきましょう。
禹^^
日付: 2020年2月27日 カテゴリ:医院ブログ