DEPRESSIONうつ症状
うつ症状
うつ症状は《抑うつ》・《躁うつ》と大きく二つに分けられます
東洋医学では癲症、狂症と考え、二つをあわせて癲狂症ともいいます。
癲症(抑うつ)は、気持ちが落ち込みやすく、やる気がなく、動きが少なく、ボーっとしたり、人と会うことも少なくなったりなど、いつも低温な雰囲気があります。中には、飲食の乱れ、遺伝的な部分もありますが、多くは、七情内傷(しちじょうないしょう)といい、ストレス、長期的な怒りや我慢、したくないことをやらされる、一つのことにずっと悩む、考えすぎたりして、癲症になることが多いです。
狂症(躁うつ)は、気分が高まり、やる気があり、怒りやすく、話も多い、冷たいものを好んで食べたり、数日間食べなくても、寝なくても、平気だったり、ひどくなると、高い場所に上がって歌い、暴言したり、過剰な雰囲気が多いです。失業、失恋、何か失われたとき、家庭環境での関係、高度な仕事により、緊張状態が長く続いた生活の中で狂症になりやすいことが多いです。周りの家族もかなり大変です。
東洋医学×癲狂症
東洋医学では、癲狂症に関して、2000年前の古典書に基づいて、鍼灸を用いて治療を行います。昔もこのような症状があり、決して珍しい症状ではなかったようです。
癲症は脾と心を中心に治療を行い、狂症は肝胆と心を中心に治療を行いますが、もちろん、人それぞれ、癲狂症になるまでの環境が異なりますので、その人の身体と心の状態をよく診断したうえで、治療をおこないます。ですから、人それぞれ治療法が少し変わります。その人にあった治療をすることが大切です。